Dec
12
2024
SHIMANO TRIPPER FSをaccublade化!DIYブーツでaccubladeを使い続けるために。
公開日:2024 / 12 / 12 07:54
この記事は 約10分 で読めます。
大阪は堺のSHIMANOが開発し、YONEXに引き継がれて販売が継続されていたaccublade。
最後にブーツが出たのは何シーズン前でしょうか?
もう新たなブーツが手に入らず、accubladeから離れていくユーザーもかなり出ていると思います。
私は離れたくても離れられない状況です。
なので、最近はブーツを自作するようになりました。
特にSHIMANOのTRIPPERが気に入っていて、足へのフィット感も他のブーツとは比べ物にならないぐらい合うため、これ以外のブーツでスノーボードができません。
なので、かなり大切に大切に履き続けています。
しかし、どうしても滑るとダメージが蓄積されていくので、DIYで修理しては使いを繰り返している次第です。
そんな中、先日ヤフオクにてソールの剥がれた「YONEX TRIPPER AB 26.0cm」を発見!
前々からメルカリでチェックを入れていた「シマノ スノーボードブーツ」を買って合体させればTRIPPER ABが完成するじゃん!
ってことで、2つを送料込み8,300円でゲット。
届いてから2週間かけてアキュブレード対応のブーツをDIYしてみました。
この記事の目次
アキュブレードブーツを作成するために用意するもの
- ソールの剥がれたaccubladeブーツ
- ソールの剥がしやすいフリーソールブーツ
- ボンド MOS8(接着剤)
- 糊のついた3mmぐらいのパッド(ホームセンター)
- ゴム手袋(百均)
- 小さいタッパー(百均)
- 少し太めの筆(百均)
- 6mmの革ポンチ(ホームセンター)
- ハンマー(ホームセンター)
- 割り箸(適当に)
- 新聞紙(適当に)
- ブーツを抑えるための重しと椅子
- 木材片(ブーツを抑えるために使う)
- 布系のガムテープ(ホームセンター)
これぐらい用意が必要です。
だいたいの物は百均で揃えれますが、ボンドはMOS8が個人的にはオススメです。
今まで何回もaccubladeのソール剥がれを修理してきましたが、一番信頼できます。
3シーズンぐらいがっちりと貼り付いて剥がれません。
DIYでブーツをaccublade対応にする手順
道具が用意できたらまず、2足のブーツのソールを剥がします。
accubladeブーツからはストラップを取り付けるネジの受けも取り外します。
ハサミで周辺をカットすると取り出しやすいです。
フリーソールのブーツはある程度年数が経っているブーツの方がソールが剥がれやすいです。
新しいブーツは接着剤が経年劣化していないため、ペンチなどで引っ剥がさないといけません。
① 型紙とパッドの作成
TRIPPERのソールを引っ剥がすとクッション素材も一緒に剥がれてしまいます。
だいたい、経年劣化していてボロボロになってしまうので、新しく型紙を作って糊付のパッドに型紙を当てて切り出します。
1枚型紙を作れば、裏表で左右ともつくれます。
用意したパッドをソールを引っ剥がしたブーツの真ん中に貼り付けます。
ちょうど外側の合皮が織り込まれていて、その内側に収まる形です。
他のメーカーのブーツではこの辺りがどうなっているかはわかりません。
SHIMANOのTRIPPERはフリーソールもaccubladeも両方パッドが入っていました。
私はソールを引っ剥がした後にきれいに剥がして、ブラシをかけて貼り直すようにしています。
② 接着剤の準備
ボンドの弾力性エポキシ樹脂系接着剤 MOS8です。
主材5:硬化剤4.5ぐらいの割合で私は使っています。
硬化剤が多いと液だれが多くなる気がします。
百均で買った小さいタッパーに主材を入れ、その後に少し少なめに硬化剤を入れます。
そして、割り箸でグルグルと混ぜると乳白色に変色します。
乳白色になったら準備OKです。
この接着剤を触る時は必ずゴム手袋をしてください。
服や手につくと本当に取れません。
私は作業する時用に作業着も用意してあります。
③ ソールに接着剤を塗る
接着剤の用意ができたら割り箸でソールに接着剤を乗せて筆で塗り拡げてください。
全体的に少し厚めに接着剤が広がるぐらいの量を塗り広げます。
ソールの内側の部分にもしっかりと塗るようにしてください。
④ しっかりと固定
接着剤を塗り拡げたらフリーソールのブーツをaccubladeのソールにくっつけます。
ブーツの中にかまぼこ板程度の板を敷いて、その上に椅子の足を入れて、椅子の上に30kg~40kg程度の重りを乗せて固定しています。
バランスを取るために古い他のブーツを逆側には入れています。
木材などを使って、つま先側もしっかりと抑えられるようにしています。
この状態で48時間~72時間程放置して接着剤を乾かします。
⑤ 乾いたらOK
接着剤が乾いたらまずつま先に浮きがないか確認します。
この段階で浮いていたら、またそこから雪が入って剥がれてきます。
かかと側も同様にしっかりと確認してください。
この白いのは接着剤です。
重しをかけて乾かしていいる間に隙間から出てきた分をゴム手袋をはめた指で広げました。
継ぎ目の隙間を少なくして、ソールとの隙間に水分が入らないようにシーリングしています。
⑥ ストラップを取り付けるために
フリーソールのブーツとaccubladeのブーツの一番の差はストラップを着けるための金具です。
ストラップレスでも問題ないという方はここからの工程は飛ばしても大丈夫です。
ストラップを取り付けるための受けの金具は6mmです。
そのため、6mmの革用のポンチを用意してください。
accubladeのブーツから取り出した金具を押し付けると穴を開ける位置に記しをつけることができます。
だいたいの位置で金具を押さえつけてください。
こんな感じで跡がつくので、この位置に穴を明けます。
革ポンチで穴を開ける時は結構力と時間がかかります。
片足で4つ穴を開けるのに1時間ぐらいかかりました。
ポンチの歯の切れ味が悪くなっていくので、ポンチを研ぐための砥石なんか持ってると便利かもです。
⑦ ストラップを取り付けるための金具を取付
左右のブーツに合計8ヶ所穴が空いたら金具を取り付けます。
穴は6mmですが、受けはM5のネジに対応しています。
accubladeについていたビスでは少し短いため、私はM5 15mmのステンレスビスにワッシャーを2枚挟んで使っています。
M5 12mmとかのビスがあればちょうど良いのですが、手元にはありませんでした。
accubladeについているのは恐らくM5 10mmです。
インナーが金具とこすれて傷みにくいように布テープで金具を隠して履いています。
今のところ金具でスレてインナーが破れたことはありませんが、念の為に。
完成!
2週間かけて完成したのがこちらのブーツです。
上はSHIMANOのフリーソールのTRIPPER。
ソールはYONEXの年代の分からないTRIPPERのソールです。
色味が違いますが、気にしていません。
昨シーズン試しに1足作って使っていましたが、今のところ特に問題なく使えています。
accubladeのブーツ難民の皆様はぜひ参考にしてみてください。