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accubladeのベースカバーを修理してみた!

Nov
27
2024

accubladeのベースカバーを修理してみた!

公開日:2024 / 11 / 27 08:47

この記事は 約7分 で読めます。

BURTONのSTEP ONより前にSHIMANO・YONEXが販売していたSTEP INシステムのアキュブレード。

もう販売が停止してから何年が経つのでしょうかね?

私は未だに愛用し続けております。

バインディングのベースが金属製なので割れたりヘタったりしないのが特徴です。

ここはシマノの自転車のペダルのビンディングの構造の応用だそうです。

今のところ20台以上使ってきましたが、リフトで前のバインが勝手に外れた1台の片足以外は未だに現役で使えています。

一番古いのは恐らく20シーズンぐらい前の物です。

そんな頑丈なaccubladeのバインですが、プラスチック部分は経年により割れたりしてきます。

特にバインの上に被せるベースカバーは良く割れてしまいます。

そこで今回は、アキュブレードのベースカバーをDIY修理してみました。

ベースカバーの素材はPE

アキュブレードのベースカバーの素材はPE

アキュブレードのベースカバーの素材はPE

まず修理するにあたって、ベースカバーの素材を確認しました。

柔らかいプラスチックでできていることは知っていましたが、実際に何の素材でできているのかがわかりませんでした。

裏返すと小さくリサイクルマークの下にPEと記載がありました。

インターネットで検索すると「ポリエチレン」ということがわかりました。

ポリエチレンについてより詳しく調べると、接着剤ではくっつきにくい素材で熱で溶けやすいという性質を学びました。

コニシやボンドのサイトでPEを接着できる商品を探してみましたが、どれもポリエチレンはダメみたいでした。

そこで思い出したのが車のパーツやプラスチック製品をハンダごてで修理しているYoutube動画です。

熱に溶けやすいなら熱で溶かして、くっつけてしまえばいいじゃんってことで早速用意しました。

修理用のはんだごて

こて先を釘に交換したはんだごて

こて先を釘に交換したはんだごて

とりあえず、家に昔買ったはんだごてがあったので、それを使うことに。

確かダイソーで300円か500円で買ったやつです。

こて先はAMAZONでプラスチック溶接用のこて先が販売されていましたが、家にあった釘がちょうど良さそうだったので釘で代用することにしました。

プラスの1番のドライバーでコテ先のちょっと上にあるネジを緩めて交換したらOKです。

修理につかうPE素材

最初はこて先を熱して、割れている部分に当ててくっつけてみましたが、どうも強度が足りず、再び同じ箇所が外れてしまいます。

そこで、追加でPE素材を重ねることにしました。

PE素材で安く手に入るものを近所の百均に探しにいきましたが、タッパーの蓋などがPEでできていました。

白色が多く、ちょっと目立つなと思っているとスーパーにおいてあったカラーコーンがPE素材でできていました。

そこで、家にあったコーンをちょっと切って使えば良いやってことになりました。

百均で探せば恐らく他にもPE素材でできている物はあるかと思います。

カラーコーンの切れ端

カラーコーンの切れ端

ベースカバーを修理する手順

道具と素材が用意できたので、早速修理を始めます。

プラスチックを溶かすので、できれば外で作業するのがオススメです。

家の中でやるとちょっと嫌な匂いが1日程残ります。

屋内で作業する場合は換気がしやすい場所で行ってください。

① はんだごてにPE素材をくっつける

小さく刻んだPE素材をはんだごてにくっつける

小さく刻んだPE素材をはんだごてにくっつける

まず熱したはんだごてに細かく刻んだPE素材をくっつけてください。

溶けながらはんだごての先にくっつきます。

② 溶かして修理する場所に当てる

修理する場所に当てる

修理する場所に当てる

少しすると素材が柔らかくなってくるので、修理する箇所に当ててください。

少し力を入れると埋まっていくような感じで修理する部分と融合していきます。

③ 裏側も同じように

裏側も同じように作業する

裏側も同じように作業する

裏側も同じように修理する場所にPE素材を溶かして融合させます。

表と裏から作業することである程度の強度を確保しています。

④ はんだごてで成形する

はんだごてで成形した後

はんだごてで成形した後

いったんくっついたら糸が引いていても良いので冷ましてください。

触っても熱くない程度に冷ましてたらほぼほぼくっついています。

冷ましたあとに少しずつ元の形にはんだごてで成形していきます。

あまり時間をかけずにササッと作業することをオススメします。

時間をかけるとくっつけたところがまた剥がれたりするので…

時間がかかりそうなときは、作業していったん冷ましてからまた作業するという感じにしてください。

一定時間熱を与え続けると、周辺も含めて柔らかく溶けていくからです。

触れる程度の熱さなら手で成形しても大丈夫です。

私も手で大まかに成形しました。

これでベースカバーが割れても大丈夫!

修理したベースカバー

修理したベースカバー

割れたりヒールの部分が欠けたりして使えずに置いてあったベースカバーをこの際にまとめて修理しました。

今シーズンはこの割れているベースカバーを中心に使う予定です。

新しいタイプのベースカバーのヒールにひっかける部分が一番割れやすい場所かと思います。

ここも同じように修理可能ですが、引っかかる部分が細いため、現物合わせで少しずつ成形していくのに手こずりました。

これで割れたカバーも復活です!!

あえて言うなら、黒い素材を補修材として使えばよかったかな~と思ったぐらいです。

概ね自分では満足しています。

同じようにベースカバーが割れて困っていらっしゃる方がいれば参考にしてください。

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